2019.01.04

レポート課題の「論題」は、どこまで出題者によって考えられているのか?
―大学教育学会 課題研究集会での成瀬尚志准教授の発表の紹介―


ジャーナリスト友野伸一郎の「教育見聞録」(3)

レポートにおける剽窃問題はなぜ起こるのか

2018年12月1日、2日と長崎国際大学で大学教育学会 課題研究集会が開催され、筆者も参加した。テーマは「多様な学生が学び、共に成長するキャンパスへ ―国際社会にひらかれ、未来を創る大学の実現―」であるが、この集会の全体像を紹介することは、この記事の意図ではない。

ここでは、「課題研究シンポジウムⅡ 『学生の思考を鍛えるライティング教育の課題と展望』」の中のサブテーマ3「ライティング教育における論題の役割」(長崎大学 成瀬尚志准教授の発表に絞って紹介したい。

理由の1点目として、レポートは大学でも高校でも学生に・生徒に課せられることが多いが、実は出題する側も論題の設定の仕方によって学生の書く内容が異なってくることにあまり通じておらず、そのために出題者の意図と学生のレポートとの齟齬が生じているケースも多い、という本発表の問題意識に強く共感したからである。

2点目に、レポートでの剽窃問題が後を絶たないという点については、剽窃を発見するソフトなども開発されているが、これについても論題の工夫が十分ではないからではないか、と成瀬准教授は指摘しており、この点にも共感するからだ。

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