2018.01.01

『脱学校の社会』 イヴァン・イリッチ著、 東洋/小澤周三訳


イリッチの『脱学校の社会』は、「学校」に学び、より上位の学校へと進学しようと思う全ての人に読んでほしい一冊です。彼は本書で、徹底的な学校制度批判を展開し、学校制度こそが我々を「悪く」していると指摘します。一読すればわかる通り、イリッチの主張には無理があるところも多くあります。特に彼が構想しようとした「脱学校社会」(deschooling society)はユートピアの段階に留まり、そのまま現実化できるものではありません。しかし、彼の議論は、学校教育が「善い」もので、それを「当然」と思ってきた我々の常識を揺さぶるのに充分な威力をもっています。また、その議論が身近な「学校」を扱っているからこそ、初学者でもそれなりに自分の体験に引きつけて読むことができるのではないでしょうか。「普通」を疑い、自分が何者で、何をしているのかを知ろうとする「学問」という営みへの入門として本書をおすすめします…

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