2021.09.30

今や見当たらなくなってしまった「わたしのなかの鍵のかかる個室」を探して!? : 東畑開人著「心はどこへ消えたか?」書評


毎回の著作を楽しみにしている、書き手がいる。臨床心理学の東畑開人さんも、そのひとりだ。
(コロナ前に、一度、雑誌の対談でご一緒させていただいたことがあります。お元気ですか?)

僕が、彼の著作に出会ったのは「野の医者は笑う」。大学院を卒業したばかりのひとりの臨床心理学者が、「心の治療とは何か」を問いつつ、沖縄の「民間療法(野の治療)」を行脚する。




医療人類学をベースにしながら、心の問題を扱う。野の治療と、アカデミックな治療は異なる。しかし、同じ部分もある。沖縄の「野の治療」が「沖縄的要素のブリコラージュ」と喝破するが、アカデミックな治療現場も「精神分析もどきの、ユンギアンフレイヴァー溢れる、ロジェリアン」になっている。その着眼点、面白いと思った。すごい書き手が出て来たな、と感じた。

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